不動産売却一括査定サイトの選び方・比較する基準を解説

戸建てやマンションなど自宅の売却時には、できるだけ高く売りたいですよね。売却後に後悔をしないために活用したいのが一括査定サイトです。一度に複数の不動産会社に査定依頼を行い、金額の比較が可能です。

金額を比較して相場の金額を知ることで、より高値で売却することができます。

今回は、利用者が多い人気の査定サイトの特徴と選び方について解説します。

不動産一括査定サイトとは複数の査定額を比較可能な便利ツール

不動産を売却しようとする際、いくつもの不動産会社から見積もりを得るのは大変です。不動産一括査定サイトを使えば、手軽に複数の査定額を比較できます。

効率的に不動産売却が進められる一括査定サイトの全貌を解説します。

不動産売却一括査定サイトの選び方・比較するときの基準4つ

多くの査定サイトからどれを選べばいいのか迷いますよね。信頼性と安全性を重視して、一括査定サイトを選ぶ基準をご紹介します。

運営会社の信頼性

サービスの運用年数の長さは信頼性を見極める重要な基準です。運用によるノウハウを活かして、ユーザー満足度の向上に努めているからです。そのため運用年数は信頼性を見極める上で、重要な基準となります。

とはいえ、運用歴の短い査定サイトが必ずしも悪いとは限りません。既存の査定サイトのメリットやデメリットを踏まえた上で差別化を図る運用をしているからです。

個人情報の取り扱い

プライバシーポリシーが明確に記載されているか確認しましょう。個人情報を取り扱うウェブサイトにはプライバシポリシーに関する内容の記載が必須とされています。

サポート体制

問い合わせ窓口の対応が迅速かつ丁寧であるか。相談に乗ってくれる専門スタッフがいるか確認しましょう。

査定サイトのスタッフは売却に関して第三者の立場で相談に乗ってくれる貴重な存在です。また、電話やメール、店舗などご希望の相談方法に対応しているか確認しましょう。

サービス内容の透明性

サービスの利用に関する手数料や追加料金についての情報がしっかり提供されているか確認しましょう。基本的に不動産一括売却査定の利用は無料です。

不動産売却一括査定サイトおすすめ12選を徹底比較

膨大な数の査定サイトの中から、自分に合ったものを見つけるのは一苦労です。ユーザー満足度や手続きの容易さ、サービスの充実度などから12のおすすめサイトを厳選し、徹底比較します。

査定サイト

LIFULL　HOME’S

SUUMO

おうちクラベル

イエウール

すまいValue

HOME4U

REGuide （リガイド）

リビンマッチ

ズバット　 不動産売却

いえうり

マンションナビ

How Ma （ハウマ）

最大依頼可能数

10社

10社

15社

6社

6社

6社

10社

6社

6社

10社

9社

6社

対応エリア

全国

全国

全国

全国

全国

全国

全国

全国

全国

全国

全国

全国

特徴

国内最大級の不動産情報サイト。一括査定サービスは累計利用者数1,000万人を突破。2024年8月20日時点で、参加社数は全国4,551社。即日～3日以内に連絡が来る。

一括査定に加え、全国の豊富な物件情報を提供。賃貸、売買、リフォーム、引越しなど不動産関連の情報を網羅している。リクルートが運営しているため、幅広い利用者層を持つ。

東証プライム上場企業が運営。ITと不動産の専​​門知識を持つSREホールディングスが運営しているため、精度の高いマッチング結果を得られるのが特徴。

月間利用者2万人突破 。スピーディな査定依頼が特徴。2,000社という豊富なパートナー不動産会社が登録されている。

国内大手6社が運営する信頼性の高い一括査定サービス。 都市部での高精度な査定が特徴。全国841店舗へ電話問い合わせも可能（2024年4月10日時点（賃貸専門店舗を含む）

NTTグループの中核会社が運営する不動産一括査定サイト。国内初・日本最大級の不動産一括査定サイト。売却査定数は累計55万件で携企業2,300社。

利便性が重視された一括査定サービス。運営18年目の老舗サイト 売却査定だけでなく、賃貸に出した場合の価格査定やリフォーム費用の査定も可能

マッチング型の一括査定サービス。特定地域や特定のニーズに合わせたマッチングが得意なリビン・テクノロジーズが運営。提携不動産会社1,700社で、売買だけでなく賃貸で貸し出す査定も可能。

保険、引越し、自動車など様々な比較サービスを運営するウェブクルーが運営。シンプルで使いやすいサイトが特徴。利用者数2,000万人突破（2023年8月時点）。

仲介の売却査定は、登録会社数1,442社。買取の登録会社数は1,362社（2024年5月19日時点）。売却査定だけでなく、買取査定も可能。

マンションに特化した一括査定サービス。全国約14万棟のマンション価格相場を確認できる。ビッグデータ2億件超を活用した市場動向の詳細なレポートが特徴。利用者数は毎月約1,000人を超える。

テクノロジーを活用した一括査定サービスで、AIによる自動査定機能が搭載されている。不動産のプロとAIが出す3種類の査定データで目的にあった価格を選択できるのが特徴。

運営会社

株式会社LIFULL

株式会社リクルート

SREホールディングス株式会社

株式会社Speee

小田急不動産(株) 住友不動産販売(株) 東急リバブル(株) 野村不動産ソリューションズ(株) 三井不動産リアルティ(株) 三菱地所ハウスネット(株)

株式会社NTTデータ スマートソーシング

株式会社ウェイブダッシュ

リビン・テクノロジーズ株式会社

株式会社ウェブクルー

Non Brokers 株式会社

マンションリサーチ株式会社

株式会社コラビット

査定サイトの サポート体制

お問合せフォーム

お問合せフォーム

お問合せフォーム

お問合せフォーム

店舗に電話で相談可

お問合せフォーム・電話

お問合せフォーム

お問合せフォーム

電話

WEB面談にて相談可

お問合せフォーム

お問合せフォーム

サービス開始

1997年4月

2009年

2015年11月

2014年1月

2016年10月

2001年11月

2006年7月

2006年12月

2020年12月

2021年1月

2011年8月

2022年5月

リンク

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ここに注目！おすすめ不動産一括査定サイトの特徴

不動産売却の目的に合わせて、最適な査定サイトを選ぶことが大切です。

LIFULL　HOME’S（ライフル　ホームズ）

2024年8月20日時点で、全国で4,551社が参加しています。国内最大規模の不動産情報サイトで一括査定だけでなく売買や賃貸の情報検索も可能で、幅広い選択肢を提供しています。

SUUMO（スーモ）

リクナビやゼクシィ、じゃらんなど様々なサービスを展開する株式会社リクルートが展開する不動産の一括査定サービスです。SUUMOは賃貸から売買まで幅広く対応しています。全国の物件情報が充実しており、信頼性の高いサービスです。

おうちクラベル

今回ご紹介する査定サイト内でトップを誇る最大査定依頼数です。東証プライム上場企業であるSREホールディングスが運営しており、買取保証があるのも安心です。

一括査定後にはAI査定によって相場価格も分かるため、安く買いたたかれる心配がなく、不動産会社の査定結果と比較しながら最大価格が分かるのが特徴です。

HOME4U（ホームフォーユー）

NTTデータグループの中核会社が運営する不動産一括査定サイト。売却査定数は累計55万件で携企業2,300社。

REGuide（リガイド）

運営18年目の老舗サイトで、売却査定のほかに賃貸査定の依頼も可能です。シンプルで使いやすいサイトが特徴です。

リビンマッチ

リビンマッチは、特定地域や特定のニーズに合わせたマッチングが得意なリビン・テクノロジーズ（東証グロース上場）が運営する一括査定サービスです。リビン・テクノロジーズは買取や任意売却、リースバック、土地活用など不動産に関する様々なマッチングサイトを運営しています。

売却一括査定ができるリビンマッチでは、約1,700社の中から最大６社の見積もり金額を比較できます。サイト内で解説されている不動産会社の特徴を知ることで、ニーズにあった不動産会社を選択できます。

ズバット 不動産売却

不動産の売却査定だけでなく保険や引越し、自動車など様々な比較サービスを運営するウェブクルーが運営。比較サービスの運営ノウハウを活かしたシンプルで使いやすいサイトが特徴です。

いえうり

売却に関するお悩みについて、経験豊富ないえうりのスタッフとWEB面談で無料相談できるのが特徴です。地域に密着した査定が可能で、地方物件にも強いサイトです。

How Ma（ハウマ）

How Maは不動産関連のデータを扱うプロ集団によるAI査定と不動産会社のプロによるコラボ査定が特徴の一括査定サービスです。運営会社である株式会社コラビットは不動産価格推定AIの開発を行なっており、大手不動産会社にも不動産関連のデータを提供する実績を持ちます。

不動産一括査定サイトを利用するメリットとデメリット

不動産を売却する際に、一括査定サイトを利用するかどうかで悩む方も多いでしょう。このサービスには多く利点がある一方で、注意すべき点も存在します。

そこで、このサービスを利用するメリットとデメリットを整理し、より良い選択をするためのお手伝いをします。

メリット３つ

一括査定サイトを利用することで、以下のようなメリットが得られます。

1.時間と手間の節約

複数の不動産会社に一度に査定依頼ができるため、一社一社に個別に連絡を取る手間が省けます。これにより、短時間で多くの査定結果を得られ、スムーズに売却活動を始めることができます。

2.相場の把握が容易

複数の査定結果を比較することで、物件の適正価格を把握しやすくなります。これにより、相場よりも高く売却するチャンスを逃さず、適切な価格設定が可能になります。

3.不動産会社の選択肢が広がる

一括査定サイトを利用することで、地域の有力な不動産会社だけでなく、全国規模の大手不動産会社や専門性の高い業者からも査定を受けられます。これにより、自分のニーズに最適な業者を見つけやすくなります。

デメリット３つ

一括査定サイトを利用するデメリットは下記のとおりです。

利用する前にリスクを把握しておきましょう。

1.営業連絡が増える

複数の不動産会社から査定結果を受け取ると、その後多くの営業連絡が来ることがあります。特にメールや電話が頻繁になる場合があり、対応に追われる可能性があります。

もし営業連絡が不要な場合は、その旨を不動産会社に伝えましょう。悪質な営業は宅地建物取引業法の第四十七条に違反する可能性があります。詳細は、宅地建物取引業法施行規則に記載されています。

宅地建物取引業法施行規則（昭和三十二年建設省令第十二号）

（法第四十七条の二第三項の国土交通省令・内閣府令及び同項の国土交通省令で定める行為）

第十六条の十一　法第四十七条の二第三項の国土交通省令・内閣府令及び同項の国土交通省令で定める行為は、次に掲げるものとする。

一　宅地建物取引業に係る契約の締結の勧誘をするに際し、宅地建物取引業者の相手方等に対し、次に掲げる行為をすること。

イ　当該契約の目的物である宅地又は建物の将来の環境又は交通その他の利便について誤解させるべき断定的判断を提供すること。

ロ　正当な理由なく、当該契約を締結するかどうかを判断するために必要な時間を与えることを拒むこと。

ハ　当該勧誘に先立つて宅地建物取引業者の商号又は名称及び当該勧誘を行う者の氏名並びに当該契約の締結について勧誘をする目的である旨を告げずに、勧誘を行うこと。

ニ　宅地建物取引業者の相手方等が当該契約を締結しない旨の意思（当該勧誘を引き続き受けることを希望しない旨の意思を含む。）を表示したにもかかわらず、当該勧誘を継続すること。

ホ　迷惑を覚えさせるような時間に電話し、又は訪問すること。

ヘ　深夜又は長時間の勧誘その他の私生活又は業務の平穏を害するような方法によりその者を困惑させること。

二　宅地建物取引業者の相手方等が契約の申込みの撤回を行うに際し、既に受領した預り金を返還することを拒むこと。

三　宅地建物取引業者の相手方等が手付を放棄して契約の解除を行うに際し、正当な理由なく、当該契約の解除を拒み、又は妨げること。

引用元：e-GOV法令検索

2.査定結果のばらつき

各不動産会社の査定基準が異なるため、査定額にばらつきが生じることがあります。とはいえ高い査定額に惹かれて安易に契約してしまうと、後でトラブルになる可能性があるため、慎重な判断が必要です。

不動産を売却するための媒介契約の前にどんな営業活動をしてくれるのか確認しておきましょう。

≫【賢い選択】不動産屋選びの完全ガイド

3.個人情報の取り扱いリスク

一括査定サイトを利用する際には、個人情報を入力する必要があります。信頼できるサイトを選ばないと、個人情報が不適切に扱われるリスクがあるため、サイト選びには注意が必要です。

不動産一括査定サイトで査定した後の注意点

査定後に考慮すべき重要なポイントと次のステップについて解説します。

査定額がわかった後も、売却の手続きはまだまだ続きます。契約のトラブルや売却価格の下落リスクを防ぐため、査定後に押さえておくべき注意点を徹底解説します。

査定後にチェックしておきたい注意点は以下の通りです。

複数の査定結果を比較する

根拠となる情報を吟味し、信頼性の高い不動産会社を選ぶことが重要です。また、査定額が極端に高い場合は、その理由を詳しく確認し、後のトラブルを避けるためにも慎重に検討することが必要です。

≫【賢い選択】不動産屋選びの完全ガイド

査定に影響する要素を確認する

査定額には物件の立地、築年数、広さ、設備状況、周辺環境などが影響します。

各社がどの要素を重視しているのかを確認し、自分の物件がどのように評価されているかを理解しましょう。

例えば、駅からの距離や商業施設の有無など、生活利便性に関連する要素が大きな影響を及ぼすことがあります。これにより、売却時の交渉材料として活用できる情報を得ることができます。

≫不動産価格を調べる方法は？基礎知識から売買タイミングの見極め方まで特別公開

契約条件や手数料を確認する

不動産会社と契約する際は、契約条件や手数料について事前に確認することが重要です。査定額だけでなく、売却にかかるコストや、契約解除の条件なども比較検討しましょう。手数料が高すぎる場合や、契約解除が難しい条件がある場合は、他の不動産会社を検討するのが良いでしょう。

透明性のある契約を結ぶことで、安心して取引を進められます。

≫媒介契約の種類と仲介手数料の算出基準

まとめ

不動産の売却時に便利な一括査定サイトの特徴と利用法についてのまとめです。

一括査定サイトは、複数の不動産会社から査定額を比較できるため、効率的に適正価格を把握できます。

選ぶ際には、運営会社の信頼性、個人情報の取り扱い、査定の精度、サポート体制、契約内容の透明性を重視しましょう。

さらに、査定後は結果を比較し、査定に影響する要素や契約条件、手数料を確認することが重要です。これらを踏まえて、不動産一括査定サイトを活用することで、効果的な不動産売却が可能になります。